高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施について

 令和2年度から、高齢者の心身の多様な課題に対応し、きめ細やかな支援を実施するため、高齢者の保健事業については、広域連合と市町村とが連携して介護保険の地域支援事業や国民健康保険の保健事業と一体的に実施することとなりました。

 このページでは、保健事業において重要な、高齢者の健康維持のキーワードである「フレイル」や、高齢者の保健事業について紹介します。

フレイルとは?

フレイルは年齢と共に心身の活力が低下し、
要介護状態となるリスクが高くなった状態です

フレイルは、高齢期になって心身の機能や活力が衰え、虚弱となった状態です。
健康と要介護状態との中間的な段階で、介護が必要となる危険性が高まります。
フレイルを予防することで、その先にある要介護状態の予防につながり、健康寿命を延ばします。

オーラルフレイルとは?

口腔機能がささいなレベルで低下してきた状態で、
フレイルの前段階に起こります。

オーラルフレイルは、噛む機能・飲み込む機能・滑舌の低下や食べこぼしの増加など、口腔機能がささいなレベルで低下してきた状態です。フレイルの前段階(プレフレイル:前虚弱)に起こります。
オーラルフレイルを放置すると、近い将来に全身の衰えにつながってしまいます。

オーラルフレイルの人はそうでない人と比べて、身体的フレイル、筋力低下、要介護認定、総死亡のリスクが約2倍高いという調査結果があります。
オーラルフレイルを見逃さずに、早めに対処することが大切です。

フレイルの原因とは?

フレイルは加齢に伴う心身の変化と
社会的、環境的な要因が合わさることで起こります

フレイル・オーラルフレイルをチェックしてみましょう

フレイル・オーラルフレイルのチェックはこちら

健康診査やお口の健康診断(歯科健康診査)でも
フレイルをチェックできます

山口県後期高齢者医療広域連合では、被保険者の皆様の健康寿命を延ばすため、健康診査・お口の健康診断(歯科健康診査)でフレイルのチェックを実施しています。

〇〇健康診査〇〇
後期高齢者質問票(問診票)
令和2年4月から、質問票(問診票)がフレイルチェックできる内容に変更されました。
BMI(ボディマス指数)
身長・体重から算出される体格の指数です。やせや肥満の目安として用いられます。
血清アルブミン
平成30年4月から健康診査に追加された項目です。
血液中のアルブミンを測定することで、身体の栄養状態が分かります。

健康診査の詳しい内容はこちらから

〇〇お口の健康診断(歯科健康診査)〇〇
口腔機能検査
口の臭い、かむ力、舌の動き、飲み込む力、口の中の乾燥について検査し、口の機能がどのくらい保たれているかが分かります。

お口の健康診断の詳しい内容はこちらから

フレイルを予防するには?

フレイルの予防についてはこちら

高齢者の保健事業について(厚生労働省資料)

以下は厚生労働省HPへのリンクとなります。(リンク先は新しいタブで開きます)

高齢者の保健事業について(厚生労働省HP)